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 皆様方のご理解とご協力により2月15日のビジネスフェスタ’98をもって第7期も無事終了を迎えることができました。1年間誠にありがとうございました。
 1年間の活動を振りかえり、経営塾会報第12号をお届けします。昨年は森岡会長のもと「出席率向上」を年間テーマとして掲げ、「経営塾サークル活動」試行や「塾生アンケート」を実施するなど、「より出席しやすい経営塾」を日野した1年でありました。
 一方では自主勉強会「新商品開発研究会」が「協同組合フロンティア浜松」として変貌げ、また「インターネット研究会」が開催されるなど異業種交流も一段と活発になってきています。
 今年度もあらたに36名の新入会員を迎え、「はましん経営塾」の新しいページが開かれます。皆様方の積極的なご参加をお待ちしています。

〜〜〜〜〜第7期(昨年度)の活動状況 〜〜〜〜〜

総会・講演会・パーティー

平成9年4月23日(水)グランドホテル浜松 出席者数66名 
<講演会>
『中小企業経営に求められるもの』
 加護野忠男氏(神戸大学経営学部教授)
 
 今から、経営学者の私が話をする訳ですが、経営学者が企業経営を行ってもうまくいくとは限りません。それでも話をするのは岡目八日という言葉があるように局外者の方が、かえって事柄の良し悪しがよく分かるということがあるからです。
 最近、ビジネスの世界ではあまりに暗い話が多いと思います。しかし明るい側面にも目を向ける必要があります。このように暗い話が多いのは、本当に儲けている人は妬まれるからその事を話さないという理由からです。
 まず、皆さんに認識して欲しいのは、様々な問題点はあるものの、日本経済の底力は凄いということです。そのGDPはアジア諸国合計の2倍以上という巨大さなのです。また日本の3%の経済成長はタイのGDPに相当、2%成長はマレーシアに、1%成長はフィリピンに相当するのです。  
 このような巨大な経済の源泉は元気のよい、高業績を上げている中堅・中小企業なのです。例えば、中堅・中小企業という範疇からは逸脱しますが、大阪府高槻市にあるキーエンス(センサーのメーカーですが)は売上高経常利益率が40%以上という企業です。不採算部門ですら20%以上という凄まじさです。しかもその販売先はトヨタ、松下竜器、住友電工という天下に名だたる品質、コストに厳しい会社です。また兵庫県の加古
市は靴下の産地ですが、一足200円といった低価格の婦人用靴下を韓国で生産するなどして、非常に元気です。
 このように良い業績を上げている中堅・中小企業の経営のやり方のなかに、将来の経営戦略の手掛かりが隠されているはずです。私がみるところ、そのキーワードは次の3つです。それは価値、スピード、特化です。この3つの組み合わせによって高い業績を上げることが可能になります。

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 第一に「価値」ですが、価値とは品質、機能のこ とではありません。顧客は商品やサービスが欲 しいのではありません。それが生み出す価値を 求めているのです。例えば機能の高さという点 ではバブル期が頂点でした。様々な機能を付加 した家電製品が生まれました。ビデオがその良 い例です。しかしいたずらに消費者を混乱させた事実は否めません。製品やサービスの供給側 は、その質を上げることが顧客価値につながると 誤解しがちでずが、顧客の視点に立って、企業が 提供している価値とは何かを考え直してみる必 要があります。  
 いつの間にか日本は、世界で最も土地や人件費 などの要素コストの高い国になってしまいまし た。このような状況では、高いコストを正当化するだけの戦略が必要でず。それが顧

客価値の重視なのです。コストを半分にすることは不可能 ですが、価値を2倍にすることは可能です。このような価値戦略を重視した企業にヴィトン、BMWがあります。ヴィトンは帝少な商品を手に入れる楽しみという価値をBMWは他の自動車 メーカーの数歩先を行く安全性という価値を顧 客に提供しているのです。  
 また四国にある三浦ボイラーという会社は定期点検というサービスで顧客に価値を提供して います。現在の技術水準ではボイラーは必ず故障します。それを定期点検によって、未然に防止 しているのです。顧客はボイラーが故障すると 仕事が出来なくなるのです。この会社は顧客が 求めているものはボイラーではなく、ボイラーを利用して仕事をすることだと見抜き、ボイラーの故障を未然に防止するという価値を顧客に提供 したのです。    第二は「スピード」です。スピードが競争優位の源泉となり、顧客にメリットを与えるのです。例えば、アルミサッシのメーカー、トステムは代理店の情報端末から注文があれば、翌日にサッシを工事現場まで納入できるという体制を整えま した。これは工期に追われ、しかも混乱に満ちた現場で作業している工務店にとっては大きなメ リットです。また工務店にサッシを供給してい る代理店にとっては、大量の在庫負担から解放されるという利点があります。スピードは競争の重要な武器になるのです。  
 スピードの効果は他にもあります。情報を利 用することによって、在庫回転率を上昇させ、投資効率を高めることができます。投資資本利益率は、売上高利益率と回転率の積で表されます。
  利 益   利 益  売上高  
  投 資 = 売上高 × 投 資

  情報機器の利用によって、この投資回転率を上 げることができます。大阪府堺市のファルマは、 パソコンを利用した情報システムと配送を組み 合わせることによって、零細な薬局を蘇らせまし た。各薬局はパソコンから売れ筋情報を入手し、それをもとに商品を発注します。本部はそれを問屋ごとに集計し、問屋からは単品バラで配送されます。少ない在庫で売れ筋の商品をうまく回 転させることによって、在庫投資の回転率を改蓄 させることが可能になったのです。ファルマ加盟店の商品回転率は、一般小売店の約5倍、売上高 利益率は平均の約80%と低いものの、それでも在序投資の利益率は約4倍になります。このように情報をうまく活用することによって、商品回転率 が改善され、投資効率を高めることができるとい う効果は、皆さんご存じの様に、コンビニエンス・ ストアで利用されています。

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スピードのもう一つの効果は、スピードをあげることによって、ロスを少なくできるということです。発注一生産一配送一販売サイクルのスピードをあげることによって、売れ残りのロスを少なくできるのです。イタリアのアパレルメーカーのベネトンは、後染めの技術を開発することによって、末端の販売店から得られた情報をもとに商品の補充サイクルを短縮することに成功しました。
 第三は「特化」です。特定の分野に集中し、独自能力を構築するということです。グローバルな競争のなかでは、グローバルに通用する独白能力を構築することが必要です。そのためには、限られた能力を特定の分野、特定の活動に集中させる必要がありまず。それ以外の活動は、他の企業に外注化(アウトソーシング)すればよいのです。このような集中化によって、他の効果も期待できます。まず、固定費を下げ、企業としての伸縮自在性を高めることができます。また企業が提供すべき価値にこだわることもできます。任天堂はこの良い例です。それに加えて内部で独占的に供給される場合と比べて、サービスの質が向上するというメリットもあります。さらに独白能力を持っていれば、顧客の方から「こういうことはできないか」という情報を持ってきてくれます。

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 以上の3つの要素は、経営の基本ともいうべきことで、決して目新しいものではありません。だからといって一朝一夕に実行できるものではありません。しかし少なくともこのような戦略を構築しようとする意思を持ち、それにこだわることが重要です。そのためには3つの基本的な態度が必要です。
 第一は顧客の声を聞くことです。それもハイボリュームユーザーでなく、リードユーザーの声です。例えば自動車部品メーカーにとってのリードユーザーとは航空機メーカーで、その声を聞くことによってアンチ・ロッキング・ブレーキが開発されたのです。
 第二は目的を追及することです。自社固有の目的とは何かを徹底して追及することです。 第三は事実を確認することです。これは当たり前のことですが、事業規模が大きくなると戦略構築力が急激に低下します。これは私が00化発想と名づける病に冒されるからです。例えば円高による海外旅行の増加で、国内の旅館業は厳しい局面にあると一般に思われがちです。これが国際化発想です。国内の旅館業は国際化に負けた訳ではなく、基本的なサーピスを提供できないために、競争に敗れたのです。
 以上は極めて基本的なことです。しかし基本を愚直に繰り返すことが必要です。そして先に述べた戦略の3つのキーワ}ドは、中小企業にとってなじみ深いものです。「価値」、「スピード」、「特化」、このうちの一つないしこつを満たす事業を構築してほしいと思います。
 ご静聴ありがとうございました。

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 第1回経営研究会

第2回経営研究会

平成9年5月27日(火)
  相談プラザ 出席者数30名
平成9年6月24日(火)
   相談プラザ 出席者数29名
 

『継承道』〜事業継栄へのノウハウ〜
 斎藤公一氏
 (鞄本経協センター代表取締役)
 
企業経営における大変重要なテーマである「事
業縦承・後拙者」にスポットをあて、経協セン
ターの斎藤社長にご講義いただきました。
 現実に事業縦承に直面、あるいはいずれその
時期を迎える方も数多くおられ、大変参考と
なったようです。

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『経営リーダーシップと人材育成』
 石黒重光氏
 (潟Gム・イー・エル代表取締役)
 
潟Gム・イー・エルの石黒社長を迎えて、経
営者としてのあり方や部下指導の留意点を研究
いたしました。
「個人テスト」とグループ討議を通じて、活発
な意見交換がされました。
 新たな自己発見をされた方も多かったのでは
ないでしょうか。

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企業視察会(第3回経営研究会)

平成9年7月18日(金)参加者数26名

『未来工業梶x(岐阜県大垣市外)
   <常葉大学板本光司教授同行>
 
 恒例となりました常菓大学/坂本教授同行の
企業視察を行いました。
 坂本先生の車中セミナーは、相変わらずの辛
口でシビアな内容でしたが、データと事例に裏
付けられた貴重な提言をいただきました。
 視察先の未来工業鰍ナは、「常に考える」とい
う社是に圧倒され、参加者一同自社の経営を「考
える」良い機会となったようです.

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<坂本教授バス車中セミナー要旨>
1.未来工業(株)の視察ポイントについて
・年間休日140日
・所定労働時間年1600時間
・売り上げ高経営利益率19%
・売上高や付加価値額追求ではだめ
・阪神大震災時には被災企業に対する売掛債権を全額放棄
    (小さな節約・大きな浪費の一例)

2.地元産業界の注目事例
●スズキ鰍フ磐田工場の一画にジャスコが進出
 何故スズキはスーパーに自らの経営資源を利用させるのかを考えなければならない。
 もはやこ輪四輪の右肩あがりの成長は無いことを自らが確信しているからである。
 
●三菱竜機(静岡工場)
 エアコン・冷蔵庫に縦ぐ第3の柱を築くために、人材を養成中である。家宅ももはや現状のくくりの中では飴和状態であることを認めている。
 
●ジャスコが静岡県をねらい打ち体勢に
 スクラップ&ピルドの一貰として大型店密度の薄い静岡をターゲットに絞った。
 スズキ工場跡地もしかり。

3.成長著しい企業の紹介
●アルモニコス(浜松市)(1984年設立)
・知る人ぞ知る超優良企業技術者の理想郷
・従業員50名 年商10億円
・年俸制導入
  平均年齢28才年収1.000万円
・付加価値対人件費比率50%
  (製造業であれば15%に匹敵)
・1人3台パソコン保有
・今年度採用状況は3.000人のアクセス(全世
  界より)に対し10名の採用
・売上高の5%を人材確保に充当

●ジーエイチクラフト(富士市)
・自動車部品業界を震撼させる企業が登場
・燃費・‥…100km/1リットル
・車体の軽量化1.2tから0.5tに(部品削減)
・複合エンジン
 (ガソリン/ソーラー)の採用

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 ●アラキ(熊本県)
・従業員10名でなんと年商8億円を誇る酒小売  業
・約10,000種類の品揃えで売れ残りなし
・すべて顧客の顔が見えている
・集客の仕掛けと顧客満足度の向上が不可欠
 
4.まとめ
・強い企業にとって景気は関係ない。
i時代は製造業中心からサービス業中心へと変化している。
・今のまま自らが変化していかなければ、いずれ淘汰される道を歩むことになる。
 
  <未来工業鰍フご紹介>
・業種 電気設備資材、給排水設備、ガス設備器材の製造
・概要 昭和40年設立
資本金52億1,326万円
年商216億円(平成7年度)
従業員743名(平成8年3月20日現在)
名古屋証券取引所第二部上場
・企業の特色
 年間休日140日
 勤務時間8:30〜16:45
 20年連続増収増益
 取扱品目7.000アイテム
 社是は「常に考える」
 経常利益率19%
 社員はすべて「さんづけ」
 ユニホーム廃止
 女性のお茶汲みはなし
 全員机・椅子は同じ物
 常識を疑う姿勢
 提案制度の採用
   (500円例外なし 1,000〜30,000円)
 外にお金を出さない
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地域文化活動への取り組み
蛍光燈にひも(小さな節約・大きな浪費)
作業者の自主性尊重
お客様への対応は原課で
年賀状・付け届けはなし
離職率ゼロ
工事店と直取引
コピー機は全社に1台
工業所有権2.000件

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第4回経営研究会

平成9年9月11日(木)
 アクト研修交流センター出席者数24名

『顧客感動と人事戦略』
 江間鞄明氏
 (遠州ひと・みせ・まちづくり研究所代表)

 地元浜松で活躍中のコンサルタント、江間先生を招
き、「顧客ニーズのつかみかた」や「従業員のやる気を向上
させる方法」等について研究いたしました.グループ討議
を通じてそれぞれの企業で実践されているユニークな手
法等の情報交換をいたしました.グループ毎のプレゼン
テーションでは、限られた時間内での発表に皆さん苦労
されていましたが、「是非わが社でも取り入れたい」「異業
種の方の意見や話が聞けて、とても刺激になった」等の感
想が数多く寄せられ、有意義な時間となったようです。
《当日発表された事例をご紹介します》
A 消費者(エンドユーザー)や願客のニーズをつかむ方法として考えられること
 
1.百聞は一見にしかず
 (実物、模造品の提示)
2.地域の人の動く時間の把握
 (営業時間の変更、延長)
3.お客様の実行動から学ぶ(戦略化)
4.使いやすさの追求(従来の形を 変える)
5.売場を変える
6.意外性(発想の転換)
7.ムダの生む効果性に気づく
8.待っているお客様の環境の快
   適性の追求
B.経営者、管理者としての消費者、顧客への対応のしかた(心得・テクニック)
 
1.挨拶
・やってみせる ・第一印象
・笑汝・明るく元気に
・出迎え、お見送りは欠かさない
・電話応対は極めて重要
2.クレーム処理
・対応の仕方を工夫
・誠意とスピード
・名刺に「お客様苦情受付電話
  番号」をいれている
3.人間性・心掛け
・お客様の立場になる
・自社にとってのお客様とは
C.従業員の「やる気」を向上させるための面白い制度として考えられること
 
1.昼食会でコミュニケーションをはかる
2.賞与を年3回(3回目は業績
 に応じて増減)現金で渡す
3.新年会で1年のテーマをひとりひとり発表する(翌年結果報告)
4.社内棄議制度(加点方式)
5.忘年会の費用を全額会社持ち
 (交通費含む)
6.従業員へのちょっとした心遣い
7.目標100%以下でも報奨金を出す
8.個人目標、全体目標の両方を持つ
9.前向きな失敗は責めない
10.みんながいる前で褒める
11.権限委譲
12.働きやすい環境整備
D.経営者・管理者が、従業員や部下とコミュニケーションを図るための心得や方法
 
1.ボーリング大会・カラオケ大会・社員旅行
2.給与袋にメッセージを入れる
3.午後3時にティータイムを設けて、社員同志コミュニケーションをはかる
4.毎週土曜日に個人面接を行う
5.毎朝持ち回りで1人1人朝礼
 で考えていることを発表する
6.全社員の個別データを持っており、誕生日・入社日などに声を掛ける
7.合言葉はABC
  A・・・あたりまえのことを
  B・・・ばかみたいに
  C・・・しっかりやる

 

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第5回経営研究会

平成9年10月7日(火)相談プラザ
 出席者数61名

『経営者のための理解って役立つ
 決算書の見方・読み方』
 大鷹紀信氏
(TKC吸本会計事務所監査1課主任)

優れた経営者の条件として数字に強いことがあげられます。「自社の決算書をどう読むか」に焦点をあて、経営者として押さえておかねばならないポイントについて非常に分かり易くご講義いただきました。
 過日実施いたしました「塾生アンケート」においてご要望が最も多かったテーマであり、昨年度の経営研究会中、最多の出席者数となりました.「決算書のどの数字に着目すべきか」「金融機関は決算書のどこを見ているのか」といった身近な疑問に触れることができ、充実した研究会となったようです。

《講義の槻要》

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1.ビッグパンと決算書の社会的信用価値
 金融機関のビッグバンヘの対
 応は既に始まっています。
 
 
2.正しい決算書を作成していますか.
 粉飾・脱税…これでは決算
 書を理解しても意味がありません。
 会社に関係のないものまで
 費用になっていませんか。
 自分の会社の消費税処理を
 知っていますか。
 税込み?税抜き?税込みで
 は正確な情報は得られません。
 
 
3.貸借対照表と損益計算書の関係
 貸借対照表は期末の残りを表
 示します。損益計算書は一定
 期間内の出入り総計を表示します。
 あなたの会社の財産を見てみ
 ましょう。
 財産は貸借対照表の左側に
 表示されています。
 どんな順番に並んでい
 ますか。
 含み益はどうなっているのでしょう。
4.あなたの会社のお金のでどころは?
 貸借対照表の右側にお金の
 調達方法が表示されています。
 
 
5.貸借対照表上のセオリー
 元入金と利益(自己資本)は多
 ければ多いほど良い。
 ツケと短期借入金を返す能力(流動比率)
 固定資産や投資には長期安定
 的な資金を投入(固定長期適合率)
 
 
6.損益計算書は成績表
 利益にはいくつもの種類があ
 ります。それぞれの意味を
 知っていますか。
 
 
7.もう一つの損益計算書の見方
  く変動損益計算書)
 費用は変動費と固定費に分解
 されます。
8.赤字にならない売上高は
 損益分岐点を把握しておきましょう。
 固定費÷(1−売上に占める
 変動費の割合:変動費率)
 1.000万円の利益を出すには
 いくらの売上があれば良いで
 すか。
 
 
9.生産性を見てみましょう
 何が重要か…… 一人あたり
 の限界利益を重視しましょう。
 労働分配率とは‥・…人件費
 負担が過大になっていませんか。

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視察旅行(博多方面)

平成9年11月11日(火)〜12日(水)
参加者数27名

『今一番元気な街博多に学ぶ』
 <視察先>
 福岡ソフトリサーチパーク
 福岡キヤナルシティ 潟sュー
 
ー泊こ日で博多に行ってきました。片道6時間の強行日程でしたが皆さん疲れも見せずに積極約に見聞を広められておりました。
 
<兜汢ェソフトリサーチパーク>
 新しい都市型産業育成と研究開発機能の強化を図り、九州のみならずアジア太平洋地域をも視野に入れた情報関連産業の集積拠点となることを目指し平成8年にオープンしました。
 福岡市・福岡県等の公的セクターと民間セクターの共同刑資による第三セクターとして運営されています。
 可能な限りの情報機器設備を配備した「情報武装インテリジェントビル」で、研究開発のための環境が十二分に整っています。

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アジアヘの情報発信基地として今後の展開に注目です。
 
<潟rュー>
 CMフォトスタジオを経営していた社長がマルチメディア時代の到来を敏感にキャッチして設立した会社です。CGを駆使した映像技衝を用い、公共事業等大型建設プロジェクトに際する景観検討のツールとして完成予想映像を提供しています。
 従来の平面的なイラストや合成写真にはないリアル感や、建造物の大きさを自在に操ったり建物の杓部からの景観図をバーチャルシュミレイトできるなどの利便性には各方面から極めて高い評価を受けています。
 フォトスタジオ当時からのデータベ←スやノウハウの蓄積が他の追随を許さず、公共事業と環境間遠の仲介役として積極的な営業を展開しています

新春講演会・新春パーテイ

平成10年1月21日(水)グランドホテル浜松 出席者数52名

<新春講演会>
『経営環境の変化にどう対応するか』
 元ヤマト運輸椛纒\取締役社長 都築幹彦氏
         
 これからの世の中を予想できる人はいません。例えばバブルの時代、日本国民が皆、好景気は永続するものと考え、バブルの崩壊を予想した人はいませんでした。またつい最近まで金融機関が洩れるということを予想した人は皆無のことと思います。金融不例神話という従来の常識は崩壊したのです。経営者は評論家や学者とは違うのです。経営者は好況、不況を予想するのではなく、良・不況という環境のなかで自らの事業を展開していかなくてはならないのです。
 私はヤマト運輸の大卒一期生として入社しました。しかし同期入社の大学同窓生はすぐに退社してしまいました。そしてヤマト運輸の会社人生のうちほば半分を宅急便の事業に携わって

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きました。本日はこうした自分の経験を基に経営には何が重要かについてお話したいと思います。
 経営において重要なことは、日本の経済をどうするか?ではなく、与えられた環境のなかでいかに行動していくか、なのです。当たり前のことと思われるかもしれませんが、実は環境が大きく変化しているにもかかわらず、企業が変わっていないというケースがほとんどなのです。
 、 昨年10月から11月にかけて大きな企業が倒産しました。北海道拓殖銀行、徳用シティ銀行、三洋証券、そして山一証券です。また東海興業、多田建設、大都工業などのゼネコンの破綻が相次ぎ
ました。こうした事態に対して、政府が悪い、大蔵省が悪いという声があがりました。しかし私に言わせれば経営者が一番悪いのです。山一証券の部長クラスですら自主廃業の件を当日まで知らなかったのです。従業員は互助会からカネを借りて自社の株式を購入、株価を買い支えることまでしましたが、その株券は今や紙屑に過ぎないのです。このように経営者が判断を誤ると沢山の従業員を路頭に迷わすことになるのです。経営に失敗したら経営者が腹を切れば済むというものではないのです。私も宅急便事業を始めるときに、失敗したら私が腹を切れば…と思っていました。しかし私の考え方は甘かったと、山一証券の倒産劇をみてつくづく悟りました。
 それでは経営者はいかに行動すべきでしょうか?そのためには顧客の立場で考えることです。顧客からみて自社はどうなのか?信頼されているのか?常に白岡自答することが必要です。わが社は顧客から信頼されているという経営者の思いは、単なる幻想、思い込みに過ぎないのです。顧客は常に自礼と他のライバル企業を比較しています。そして他の企業の製品、サービスの方が良いと判断したら、すぐに他の企業へと移ってしまいます。しかし信頼されていれば、不況であっても顧客が逃げていくことはありません。逆に信頼されていないと好景気でもその企業はダメです。顧客の立場で考えることです、儲けることばかり考えているのは本末転倒です。

次に宅急便の開発の話をして、経営とは選択の問題であることを考えてみましょう。本来、人間は楽な選択、慣れた選択をするものです。そのうえヤマト運輸は歴史ある会社のため、従来、新しいことを考えることが苦手という社風がありました。宅急使以前は運輸業界では日本通運を除けば、西濃運輸、福山通運、日本運送が三羽烏と言われていました。運輸省は大蔵省と同じくらい、もしくはそれ以上の規制官庁でず。免許の範囲内でしか、営業が出来ないのです。当時、わが社は関東6県しか免許を持っていない小さな会社に過ぎませんでした。そしてオイルショックによる不況、このままでは他社との差は縮まらず、潰れてしまうことはないものの、話題にものぼらない会社になってしまうのでは…という危機感が社内にありました。そのため常識によらず、発想を転換しなければと宅配事業を考えたのです。
 そこでライバルである郵便局の小包を研究しました。郵便局の小包は重量が6kgまでで、紐で縛ったうえに荷札をつけなければならないという制約がありました。また当時、国鉄の小荷物は駅周辺の家庭へは配達したものの、それ以外は受取人が荷物を駅まで取りに来たのです。このように郵便局、国鉄のサービスは事業者の都合を優先し、利用者の立場にたっていなかったのです。
 さて宅急便を始める際、私は従来の顧客との取引は中止しようとしました。同時並行では逃げ道をつくることになると考えたからです。これには役員会、労働組合から猛反発を受けました。しかし粘り強く説得を続けることでやっとOKの返事をいただきました。
 このように始めた宅急便ですが、初日の取扱いはわずか2個でした。それが現在、12月の繁忙日には5百万個の取扱いがあるのです。当時の常識は過疎地域への配達は一週間分の荷物をま

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とめてというものです。しかしヤマト運輸は過疎の村でも毎日配達しました。こうした活動がロコミで広がり、1日5百万個という需要を創造するまでに至ったのです。これは決して偶然ではありません。顧客の立場で運輸サービスを考えた結果なのです。しかし私からみて、まだまだわが社のサービスは良くありません。改善の余地は多々あります。
 ここで市民感覚でわが社の宅急便と銀行のサービスを比較してみましょう。ここで銀行を取り上げるのは世の中の変化に追いついていない典型が銀行と考えるからです。第一に銀行は土曜日に営業していません。休日に住宅ローンのことを相談したいサラリーマンはどうしたらいいのでしょうか?アメリカの地方銀行は土曜日も営業しています。第二に銀行は3時にシャッターが下りてしまいます。特定郵便局ですら4時まで営業しています。残業手当の開越で遅くまで営業できないというならば、ヤマト運輸の様に交替勤務にすればよいのです。第三に6時過ぎにATMを利用すると手数料が取られます。なぜ自分の預金を出金するのに手数料が取られるのでしょうか?理解に苦しみます。機械に残業手当ては要らないはずです。
  顧客は商品、サービスを選択する際に、品質、価格、そして信頼関係を他社のものと比較します。品質、価格は現在のわが国で大差はありません。すると信頼関係が顧客満足のポイントとなります。そのためには繰り返す様ですが、顧客の立場に立って、常に顧客のことを考える姿勢が大切です。この視点からすると、顧客との第一線に立つ社員が重要となるわけです。わが社で言えばドライバーです。顧客はドライバーをみて、ヤマト運輸のサービスの良否を判断するのです。ドライバーこそわが社の商品そのものであるわけです。ドライバーが感動を持って仕事をしていると顧客がついてきまず。利益はその結果に過ぎません。顧客との信頼をつくる源泉は人なのです。そしてその人をつくることこそが経営者の最大の役割なのです。

 <新春パーティー>

 新春講演会終了後、新春パーティが催され、終始和やかなムードの中で親睦や情報交換がはかられました。
 席上、皆勤賞の表彰が行われ鈴木富士男塾長より記念品が贈呈されました。
 表彰者は次の皆さんです。
(スーパー皆勤賞)
 新村武史さん
(皆勤賞)
 竹塚直久さん 大石昌弘さん  森岡哲夫さん
(準皆勤賞)
 鈴木章宏さん 鈴木J広さん  中村通さん
 加藤米保さん 桜井照夫さん  藤井信行さん

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  昨期のはましん経営塾のテーマは「出席率の向上」でした。まさにテーマの趣旨に沿って経営塾活動を大いに盛り上げていただきました。ありがとうございました。

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ビジネスフェスタ ’98

平成10年2月15日(日)相談プラザ
 恒例となりました「ビジネスフェスタ」が今年も開催されました。
当日は開場と同時に多数の来場者で賑わい盛況のうちに終了することができました。
早くからご準備いただいた出展企業・団体、運営委員および当日お手伝い頂いた皆様にはこの場を借りてお礼申し上げます。
 誠にありがとうございました。

 今回は従来の企業展示ブースに変わるインターネット上への仮想展示やプリクラコーナーの設置、はたまたバザー会場のショッピングモール化やお買物スタンプラリーの実施など、新しい趣向が目白押しとなりました。さらに今やフェスタのメインとなった感のあるアミュースメントコーナーにも新企画「宇告遊泳ゲーム」が登場、チビッコ達はじめ来場者の人気を博していました。

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第7期運営委員として「はましん経営塾」の企画・運営にご協力いただいた方々です
  会 長   森岡哲夫さん
  副会長  大石昌弘さん 加藤米保さん 河合知彦さん
  監査役  新村武史さん 鈴木章宏さん
  会 計   藤井信行さん
               1年間どうもありがとうございました。

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自主勉強会の動き

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●新商品開発研究会から協同組合フロンティア浜松へ

 一昨年スタートした自主勉強会がビジネスレベルヘの発展を遂げ、協同組合「フロンティア浜松」が発足いたしました。
 参加企業数24社でのスタートとなり、「老人福祉」「農業機器」「趣味日用品」「複合材料」「情報産業」の5分科会に分かれて新商品の開発を目指す他、共同宣伝・共同購入社員教育や福利厚生などスケールメリットを生かした共同事業にも積極的に取り組まれる予定です。
 今期は新たに5企業が加わる予定で事業も活発化しそうです。
 異業種交流の注目すべき事例としてマスコミにも大きく取り上げられるなど、多方面から厚い期待が寄せられており、その事業展開に期待が膨らみます。
〜活動の経過〜
●協同組合設立説明会
 平成9年5月15日(木)相談プラザ
●協同組合設立準備総会
 平成9年7月3日(木)相談プラザ
●第1匝1経営研究会
『労務管理の注意点〜企業は人がすべて〜』
(OB会との共條)
 平成9年8月27日(水)相談プラザ
 原田敏光氏(元ヤマハ発動機 労組書記長)
●第2回経営研究会『話し方雑学』
(OB会との共催)
 平成9年10月21日(火)相談プラザ
 浅岡あゆ美氏(フリーランスアテウンサー)
●(協)フロンティア浜松設立総会
 平成9年11月28日(金)       
 グランドホテル浜松 
14.jpg (9168 バイト)●第3回経営研究会    
『企画立案のたてかた』   
 平成9年12月18日(木)相談プラザ 
 小田木基行氏
 (SBSプロモーション
  イベントプロモーター)

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●インターネット研究会      (参加者25名)

 第4期生竹塚直久さんの呼びかけで自主勉強会が計5回のシリーズで行われました。「インターネットを自社のビジネスにどう活かすか」というテーマのもとに、インターネットの基礎知識から実際の活用事例まで幅広い勉強内容となりました。
 特に3・4回目は地域情報センターにおいて実際にインターネットヘのアクセスを体験、時間のたつのも忘れてマウス操作に熱中しました。研究会を通じインターネットがいかにビジネスチャンス拡大に有効かを強く認識されたようです。
 
  〜活動の経過〜
  ○事前説明会
   平成9年5月9日(金)相談プラザ
  ○インターネットとは
   平成9年6月26日(木)相談プラザ
  ○これからのインターネット社会
       世界のインターネット事情
  平成9年7月11日(金)相談プラザ
  ○インターネットを見てみよう
   平成9年8月7日(水)地域情報センター
  ○インターネットにアクセスしよう
   平成9年8月22日(金)地域情報センター
  ○インターネットに賭ける起業家たち
   平成9年9月18日(木)相談プラザ

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OB会活動の状況

●OB会総会・講演会・パーティ
 グランドホテル浜松 平成9年4月23日(火)
●第1回勉強会
   『労務管理の注意点〜企業は人がすべて〜』
 相談プラザ 平成9年8月27日(水)
 原田敏光氏(元ヤマハ発動機労組書記長)
 ※新商品開発研究会との共催
●第2回勉強会『話し方雑学』
 相談プラザ 平成9年10月21日(火)
 浅岡あゆ美氏 フリーランスアナウンサー
 ※新商品開発研究会との共條
●視察旅行(博多方面)
 平成9年11月11日(火)〜12日(水)
●忘年会
 オークラアクトシティホテル浜成9年12月2日(火)
●新春講演会・新春パーティ
 グランドホテル浜松平成10年1月21日(水)
●ビジネスフェスタ‘98
 相談プラザ 平成10年2月15日(日)
●OB会・第4期生交流特別企画
 グランドホテル浜松平成10年3月4日(水)
 『事業計画策定講座』
 右男 車光庄 潟Gム・イー・エル社長

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事務局だより

 
今年度(第8期)上半期の活動予定は下記のとおりです。
・4月21日(火)総会・講演会・懇親会
・5月13日(水)第1回経営研究会
・6月18日(木)第2回経営研究会
・7月3日(金)企業視察会
・8月30日(日)ビジネスフェスタ
・9月17日(木)第3回経営研究会
 
 
 今期も事務局一一同皆様のご要望にお応えできるよう努めてまいります。どうぞ「はましん経営塾」が一段と活性化いたしますようご理解・ご協力をお願いいたします.
 またご意見・ご要望がございましたら事務局・各お取引の店舗にお申し出ください。

 

編集・発行
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