会社を守るために経営者が加入できる保険は3種類に大別されます。

会社を守るための保険

札束とハート

 

人生にはリスクがつきものです。
万が一、会社の意思決定者が怪我や病気で動けなくなってしまったら…。
本人やご家族はもちろん、従業員の人生をも左右しかねません。
ケガや病気になったときに備え、経営者も保険へ加入しておくべきと考えます。

 

社員を路頭に迷わせないためにも、会社を守るための保険への理解を深めましょう。

 

経営者が加入できる保険の種類

経営者が加入できる保険は大きく分けて3つあります。
それは「生命保険」「損害保険」「医療保険」の3つです。
それぞれの保険の特徴と、加入することで得られる効果について確認していきましょう。

 

生命保険

LIFEと書かれた積木を持つ手

 

「生命保険」は、死亡や病気など、万が一の生命のリスクに対して備えるための保険です。
経営者が死亡、もしくは病気やケガにより経営者としての活動ができなくなった際に、金銭面で会社を支えることができます。
一時的ですが資金に余裕ができるため、新体制を整えるための対応にも回れるというメリットがあるのです。

 

損害保険

割れた茶碗

 

「損害保険」は、事務所や製造した商品に損害が発生した際に補償が行われる保険です。
とくに、自社で商品を製造して販売する業態の場合、自社製品の利用が原因で顧客にケガをさせてしまった場合にも補償が行われます。
商品の回収や顧客への補償で多額の借金を背負うことのないよう、あらゆる企業のリスクヘッジとして活躍するのです。

 

医療保険

医療現場の聴診器

 

「医療保険」は、入院や手術が必要になった際に、費用の一部を補償してくれる保険です。
生命保険と異なり、回復するまでの一定期間の医療費を補償する目的で利用されてます。
経営者の入院に際して、長期間経営に関われない場合の金銭的な負担を緩和することが可能です。

 

また、経営者や役員の退職時には退職慰労金(退職金のようなもの)の財源としても利用できるので、福利厚生という側面でも有効に働きます。

 

保険への加入は負担の緩和に繋がる

ハートの形のクッション

 

保険に加入すると、税金の支払い方も変化します。
支払った保険金は一部「損金」に参入され、保険料を支払った会計期における、納税額の調整が可能です。
税金の負担が厳しく感じるようでしたら、保険に加入することで支払うべき税金を分割できます。

 

 

ただし、そういった保険の活用術はあくまで結果論です。
大切なのは会社を守るために保険に加入するという目的意識であり、金銭的な優遇を目的にしてしまうと後々の処理で不利に働く可能性があるので注意しましょう。

 

経営者自身のためにも、社員のためにも

法人が保険に加入することは、会社を守るという点で大きなメリットがあります。
また、保険料の積み立ては従業員の退職時に支払う退職金の財源にもなるお金です。
会社を守るため、そして会社に尽くしてくれた従業員に対する感謝の気持ちを込めるという視点で加入する保険を選んでみてはいかがでしょうか。